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禁断の多数決

宇田川の禁断の多数決X 本当にありがとうございました。

見にきてくれたお客さんも含めたくさんの方々のおかげで楽しく本番を終えることができました。

 

禁断の多数決の中身の部分について今まであまりネット上で言及することがなかったのですが、大きな区切りがついた時点でちょっとだけお話ししたいと思います。あくまでも禁断の多数決からではなく、みなさんよりも少しだけ禁断の多数決に近いところにいるわたしの視点から見たそれの話です。

 

 

禁断の多数決とはなんぞやというのを聞かれた際、一言で「マンション」と表現してます。 

ほうのきさんが管理人で、他のメンバーがそれぞれ禁断の多数決というマンションの住人。入居審査はあるけど、入る時期や出て行く時期もバラバラで、中に入ったらなにをやってもオッケー。たまにみんなで集まってお酒飲もうねという感じです。

 

 

わたしが入ったのは2014年7月、しょっぱなはCrazyのMVでした。

禁断の多数決「Crazy」 - YouTube

「歌も苦手で、歌いたいとも思ったこともないし、しかも楽器もできないけどなにをしたらいいんですか?」とほうのきさんに聞いたら、「なんでもしていいよ。さひろちゃんの好きにしていい。」と言われこの時に禁断への加入を決めました。

 この時のメンバーは、ほうのきさん、はましたさん、シノザキさん、上野さん、はりかちゃん、加奈子ちゃん、ブラジルちゃん、水蓮寺・J・さひろでした。

 

 

わたしの入ったわりとすぐ後にちゅうとはんぱはやめてが術の穴から出ました。

【MV】 禁断の多数決『ちゅうとはんぱはやめて feat.泉まくら』 - YouTube

泉まくらさんのラップと大島智子さんが監督をしたMVも相まって、この曲で禁断を知った人も少なくないと思います。

 

そしてこの後はりかちゃんが抜けて、女子メンバーはわたしと加奈子ちゃんのふたりだけになります。

 

 この二年間くらいはライブもなく、出演もDJやショー形式のものだけおこなってきました。

 

GO!GO!カンフーダンスや、

禁断の多数決 "GOGO!! カンフーダンス feat.テンテンコ" (Official Music Video) - YouTube

ゆるめるモ!あのちゃんとの曲、kissなど、

禁断の多数決『Kiss feat.あの (ゆるめるモ!)』MV - YouTube

YouTube上での曲の発表、そしてわりとどれも「feat.誰々」という曲が続き、どういう距離で禁断と関わったらいいのかがイマイチ掴めていませんでした。

メンバーと半年間会わなかったりもして、自分の中で禁断の多数決がどんどん小さくなって、このままぽろっとなくなっちゃうような気がしてよくないなと思ってたのを覚えています。

 なんにもしていない気がして、手持ちぶたさで宙ぶらりんだったのもありこのタイミングでミスiDに出ました。

 

 

 そして去年、ほげちゃんが加入。

禁断の多数決 - ユーロビートを追いかけて - YouTube

立て続けにボブリシャスが加入。

禁断の多数決 - ビューティフル・ドリーマー - YouTube

 

女子メンバーが一気に4人になりました。

なんだかちょっとずつなにかが始まる気がしてわくわくしていました。そして12月にロフト9でメンバー全員での酷いトークショーをおこないました。

女性が4人集まり、近くで見ている人からすると各々のキャラが立っていておもしろかったんじゃないかと思います。

けれど客観的に見るとこれはアイドルなんじゃないかという気持ちがどんどん大きくなっていきました。全然そんなことはないんだけど、そんなことはないって言わないとそれがうまく伝わらない。アイドルとそれ以外の差が明確にはわからなくてどうにもモヤモヤとしていました。

みんなかわいいし、SNSに自撮りも載せるし、イベントではチェキもやるし、おまけにわたしはミスiDに出ちゃったりするしでそういう見方をされることが嫌とはっきり言い切っても説得力が弱すぎてかっこ悪いので流れに身を任せるしかなかったという感じです。

 

そしてみんなで渋谷川を歩くラブ&ポップのEDのカバーを発表し、ワンマンライブの開催が告知され始めました。

Love&Pop - エンディングシーン (禁断の多数決) - YouTube

 

正直わたしは納得のいってない部分が多く、この時点で意図的にあまり告知をしていませんでした。

OAにアイドルのブクガさんを呼ぶことによって、そこについてくるお客さんはなんの違和感もなくわたしたちのことをアイドルとして見るんじゃないかということや、WWWXに決まった経緯も個人的に腑に落ちない部分があり不安というよりもワンマンをやる意味みたいなものがどこにあるのかをどうにか探っていました。

 

そんな中でワンマン一ヶ月前に札幌でのライブがありました。あれをバンドのライブと呼ぶのかどうかは正直わかりません。ただ、今までのDJやトークなどでの出演に比べて、お客さんからの期待が段違いでした。今までのイベントが無駄だったとは思いたくないけど、真剣に見てくれる人がこんなにいるのかとやっと自分の、自分たちのことなんだと実感が湧きました。

 

そしてほうのきさんから初期メンバーであるローラーガールの復帰を聞かされ、ここでほうのきさんはなんだか良い方向に舵を切ってくれたなと思いました。

 

ここで今回のライブのフルメンバーが揃いました。

ほうのきさん、はましたさん、上野さん、ローラーガール、加奈子ちゃん、中村ちひろ、ほげちゃん、ボブリシャス。

 

しばらく会わないこともあったりしたメンバーと、定期的にスタジオに入り時間とともに湧く焦りと高揚感と楽しみな気持ちと他にも色々とが混ざってわたしは毎日現実味がありませんでした。

あっという間に一ヶ月が過ぎて告知のためにラジオに出たり、DOMMUNEに出たり、気づいたら本番も終わってました。

 

絶対埋まらないと思ってたキャパ500人のWWWXで、入場者数は489人でした。本当にありがとう。

 

うわ、わたし禁断の多数決大好きじゃんって気づいてから油断するとすぐ泣いてる。昨日も打ち上げ中トイレで泣いてた。

 

禁断の多数決のこれからが本当に楽しみだし、どんどんおもしろくなっていってほしいです。

宇田川の禁断の多数決Xに来た人は確実に「禁断の多数決の”あの”WWWXでのライブ行ったよ」って今後人に自慢出来ると思います。わたしも自慢しよーっと。

 

超たのしかった。 

本当にありがとうございました。

お湯が沸くまで待ってるね

 

なんでも笑って許せる人が優しい人なの?

 

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「わたしあの日、雨にも気づかないほどに酔っててさ。君が傘に入れてくれたでしょ。それであぁ雨が降ってたのかって。それ以外のことは覚えてないんだけどね。」

「ひどかったよ。あの時は。ほんとに覚えてないの?」

「記憶にございません。」

「まじか。」

「でもさ、そういうことってない?ストックホルム症候群ってわかる?」

「監禁されてる人が犯人に感情移入しちゃってかばうやつでしょ?」

「そうそれ。ああいう感じなの。」

「ああいう感じ。」

「うまく言葉にならないんだけど、最近そういうことが多すぎるの。気づくのが遅いのか気づかないふりをしてるのかわからないけど。相手からしたら今さら蒸し返すの?みたいに思えるだろうから我慢して飲み込むのね。でもやっぱり我慢できなくて。我慢できなくなる頃には更に時間が経ってて。いたたまれないよ。どうしたらいいんだろう。」

 

 

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あの子が何を見て安心するのか知りたい

その時にどんな顔をしてるのか知りたい

人前でその顔をしたことがあるのか知りたい

 

 

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 毎日楽しいんだけどな

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虹の入江で

線路の砂利の隙間に咲いた白い小さな花が通る電車の風に吹かれてそよそよと涼しげに揺れている。陽を遮る屋根もないそこですくすくと育ち、大きくなったところでさっきまで優しく風を吹かせていた電車に轢かれて潰れてしまう。

 

強く生きること。したたかに、たおやかに、清く、正しく生きることがそんなに難しいんですか。

 

好きな人を好きという気持ちだけで全てがうまくいったらいいのにといつも思う。大事なものを大事にしたい。泣くことも怖くないのになにがわたしをこんなにいたたまれなくさせているんだろう。早く春が来ればいいのに。

 

気持ちに蓋をする必要のない日常がスパッとなくなって一気に吹き込んできた汚い煙に目をやられてぼろぼろと泣く。いままでよりも太ったわたしはいつものところに指輪が収まらなくて薬指を光らせている。帰り道の雪はすぐに止んじゃって積もったり、地面を光らせることすらない。ここはやっぱり東京。

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元号が変わったってきっとみんなすぐに慣れるし、身長があと2センチ高かった世界にも、瞳がコバルトブルーだった世界にもいけやしないし、いずれ人は死ぬ。

高速道路から見える山々が夜の東京のビル群に変わって安心してしまった。わたしはもうダメなのかもしれない。

 

最近たまに猫が死んだ時の気持ちを思い出す。ふわふわの温かい毛の塊だったものが、旅館でこっそり触ったキツネの剥製みたいにひんやりとかたくなっていた。いつもわたしの布団の上に陣取る時と同じまあるい寝相のまま。妹は泣いていたけど、わたしは特に泣かなかった。

 

強い光ほどくっきりとした影を落としてさ

 

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地に足ついても耳がヘン

「サラダをフォークで食べるのって難しいよね。特に水菜とかの細いやつらは隙間をくぐってお皿に戻りやがる。」

そう言いながら細くて長い手をまっすぐに上げて、「お箸下さーい!」とよく通る声を響かせた。

小洒落た居酒屋らしい仄暗い店内のオレンジの灯りが長い爪についた石をピカピカと光らせて、わたしは授業中に鏡が反射する午前中の太陽のことをぼんやりと思い出していた。

「ねーえ、ちー聞いてる?隣の席のアレなんだろう。なんか炙ってる。あっ、お姉さーんアレなんですか?炙りシメサバ?じゃああれひとつくださいー!ちーシメサバ食べるよね。頼んだ。」

勢いに圧倒されつつも「知ってる。」と笑いながら返した。

 

 

 

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展望台からよくSNSで見かけるような色合いの空を見た。

一番星を見つけて指をさしたつもりになっていたけど、じーっとそれを見つめるうちにどんどん大きく降りてくる。

「↑羽田空港」と書いてあった。

 

 

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起きてすぐに夢の内容を検索欄に打ち込むのは全てのことに理由があると信じているから。

 

 

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 シメサバあんまり好きじゃない

メモ

砂糖をたくさん入れてもカフェオレは苦かった。最後のひとくちだけが救いのように甘ったるく、冷めても底だけが温かかった。

 

午後一番のサイゼリヤの店内に射し込む太陽は少し懐かしくて心がずいぶん遠くにぷかぷかと飛んでいきそうになる。

 

最後のひとくちも遠慮なく食べてしまえる人とのご飯は味に関係なくとってもおいしい。

 

メリーゴーランドの中からの景色はかわり映えしないけど、観覧車から見える景色は一度も同じだったことがない。

 

新しく買った香水はあんまり使わずにいて、結局甘ったるい匂いの香水ばかりをつけている。ワンプッシュ増えたけども。

 

2017.2.4 am2:05

そう

誰が見ていようと見てなかろうとわたしはわたしのことを書かなければいけない気がする。

どこからの視線がどうだとかそういうことはほとんど無視をしなければいけない。

理由なく泣くこともあるし、それが完璧にアルコールのせいだけではないことも実際のところある。

それを全て理解してほしいと言いはしないけども責めたりされる部分ではないと思っている。

一晩中泣き尽くした頭痛を知らない人もあれば、何事もなかったかのように朝に目の腫れをすっかりなくしてしまう人もいるし、そればかりは本当にどこからも、どこに対しても、誰からも、誰に対しても、攻めようがない。

仄暗い喫茶店で小さなカップに入った飲みなれないコーヒーを、ショットグラスのように飲み干した。夕陽はあっという間にどこか別の国へと行ってしまった。