連絡帳

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記録

気が向いた時に飲むビタミン剤みたいな関係・ただれた魚たち・ねっとりと流れる風呂場の時間・写し絵のような文章、それは - 日々過去を清算していくことこそが前を向いて生きるということだなと思いながら辛くて熱いカップ麺を食べた。めずらしく人と喧嘩な…

下りの各駅停車の窓に満開の桜の輪郭を見てる。春の、この、油断すると寝過ごしてしまいそうなぬるい夜にあと何回会えるんだろう。春は切ないし夏も切ない。秋も冬も切ないって気づいたらほんの少し、また切なくなった。コートを脱いで汗を拭う頃になったら…

希望とか

舌に残る添加物の苦味と共に、花瓶に入れられたままドライフラワーになった花たちのことを考える。雨の日のバス停は傘の幅だけ列が伸びて、たまにしか出番のない長靴で少し強気になるけど座敷に通されるとなにかがマイナスになる。昨日まで青紫色をしていた…

部屋の中がだんだん暗くなっているところを見張っているつもりが、気がついたら夕陽と一緒にすとんと眠りに落ちていた。夢みたいな目の回る毎日がようやく落ち着いて、玉手箱を開けたみたいになっているかと思ったらそんなことはなくてほっとした。 自分の意…

禁断の多数決

宇田川の禁断の多数決X 本当にありがとうございました。 見にきてくれたお客さんも含めたくさんの方々のおかげで楽しく本番を終えることができました。 禁断の多数決の中身の部分について今まであまりネット上で言及することがなかったのですが、大きな区切…

お湯が沸くまで待ってるね

なんでも笑って許せる人が優しい人なの? - 「わたしあの日、雨にも気づかないほどに酔っててさ。君が傘に入れてくれたでしょ。それであぁ雨が降ってたのかって。それ以外のことは覚えてないんだけどね。」 「ひどかったよ。あの時は。ほんとに覚えてないの…

元号が変わったってきっとみんなすぐに慣れるし、身長があと2センチ高かった世界にも、瞳がコバルトブルーだった世界にもいけやしないし、いずれ人は死ぬ。 高速道路から見える山々が夜の東京のビル群に変わって安心してしまった。わたしはもうダメなのかも…

地に足ついても耳がヘン

「サラダをフォークで食べるのって難しいよね。特に水菜とかの細いやつらは隙間をくぐってお皿に戻りやがる。」 そう言いながら細くて長い手をまっすぐに上げて、「お箸下さーい!」とよく通る声を響かせた。 小洒落た居酒屋らしい仄暗い店内のオレンジの灯…

そう

誰が見ていようと見てなかろうとわたしはわたしのことを書かなければいけない気がする。 どこからの視線がどうだとかそういうことはほとんど無視をしなければいけない。 理由なく泣くこともあるし、それが完璧にアルコールのせいだけではないことも実際のと…

大きなピザがどんどんと冷めていく。 ゴムのように硬くなったモッツァレラチーズが重たそうに乗っかってなにも言わずにこちらをじっと見ている。 上座だとか奥の席がソファだとかそういうことは関係なくいつもわたしは入り口の見える席に座りたい。うまく当…

ちいさな幸せをたくさんいれたビーズの枕ですんやり眠りたい 冷えた夜の透明な空にぴかぴかと瞬く色のメモを取ってる ラメ入りのペンで書いた☆(星マーク) 隣のページで流星になる 帰り道 ピンクの家の蜂の巣の蜂蜜の味がずっと気になる 台所の塩の瓶を覗いて…

二階から花束

どうにかしてしまいたい。 気持ちの追い付かない涙を、沈んでいく破れた太陽を、寄り添ってもビクともしない悲しみを。 ふとんの中で聞く雨の音は生温くて、読書灯の煌々としたのを想いながら熱でちかちかする目をぎゅっと閉じる。悲しみの共有はより一層悲…

金曜日の朝にカーテンの隙間から部屋に入る陽射しは、金色の、それはそれは暖かい色をしている。暖かいのは色だけで、ふとんの外側がしんしんと冷えているのを知っている。二度も。おかあさんが、蜘蛛を踏んだ。きのうみたく度を超えた夜ふかしをした次の日…

雪などが積もる前に

楽観的にものごとを捉えるしかやりようがない。 電子レンジの中で冷めていく麦茶の湯気を想う。 イルミネーションの粒を端から数える。乱視のせいで倍綺麗。 頬を刺すつめたい風に立ち向かう勇気もなくて、ね。 おわりよければすべてよし。おわりがどこだか…

雨が雪に変わるところを見たくてパジャマにマフラーだけ巻いてベランダに出た。小さく風が吹いてしんしんと冷えていく体と裏腹に心の奥が沸々している。冬になっても庭の朝顔は屋根まで伝い、しなびた花が綺麗な青紫色で部屋を覗いてる。(2016.11.23) 目が覚…

11/21 読書大好きミスiD night

で、紹介した本をちゃんと紹介しなおします。 1、ロッキンホースバレリーナ 大槻ケンヂ これは端的に言うとバンギャとバンドマンの話です。 ロリータにヴィヴィアンのロッキンホースバレリーナを履いたキャラの強いバンギャと出会ったバンドマンがなぜか少し…

散り散りに

光る猫を追いかけて どこまでも どこまでも ユートピアは いつだって すり減ったローファーの底の 音に 耳を澄ませ 確かに思う キスの合間に 朝の光の はためくカーテンが 微かに色づき 夢に忘れた 時計の針を ひとつ ひとつ 拾い集めて 伸びた袖口を 通り抜…

0:38

ゆるゆると背骨の真ん中が動くような、気味の悪くも心地良い浮遊感に埋もれて、ふかふかの毛布の中で微かに汗ばむ足の裏を、外みたいに冷えた白い壁にくっつけて、高い部屋のベランダから見た朝焼けの、宇宙が透けて見えてるみたいな空の色を思い出して、冷…

買ったばかりの花を捨てる

透き通った深い紺色の夜の隣、窓越しに遠慮ない雨音が聞こえる。ツンと冷える鼻の奥にはいつのまにかすっぽりと11月がはまっているみたい。なんだか居心地の悪いままに日めくりのカレンダーは薄っぺらくなって、少しだけ着飾った殻の中でわたしの中身がカラ…

ミスiD2017文芸賞をいただいて

長い長いミスiD2017が終わり、ほっとしています。 Twitterでありがとうと言ってちゃっちゃと終わりにするつもりでしたが、せっかく文芸賞とかいうかっこいい賞をいただいたので少しミスiDの話をしようと思います。 始まりはまだ肌寒い4月。もはや恒例となっ…

よのつねよ

頭をぶつけろ 弓を引け ガラスの向こうに 手を振るな 夜の帳を ぶっ壊せ 手綱は切って ひっぱたけ とどのつまりを 追いかけろ 年を重ねて 陽が落ちる 雄弁なのは 君にだけ のぞいてごらん 日々の穴 よくきた坊主 舵を取れ よろしくどうぞ この度は 度が過ぎ…

かなしみが

明確な理由のない漠然としたかなしみの大きな大きな口の中は真っ暗で声を出したら小さく細く長く響きそうで、講談社の講堂で昼が落ちるのをぼんやり眺めていたときの落ち着かないことに落ち着いている自分をはるかかなた上の上の方の深い深い穴の奥の奥から…

黄身を箸先でぷつんと切る瞬間、傷口に血がふつふつと集まってくるまでの白い時間、鍋のお湯が小さく沸騰するなだらかな音、ホットミルクが膜を張り出す温度、そういう大切なことにもっともっと気づいていかないとわたしはだめになる。 ベランダの隅で死んで…

肩凝りのような

珈琲を飲まない理由はわたしが子供だからではなくてもうすでにそういう決まりごとができ始めているからです。まだこれは自分一人の問題だから許せるけれど、他人との間にそういう決まりごとが現れ始めると途端にうんざりしてくる。川はもちろん戻ってこない…

2016年10月5日は水曜日

わたしの右に座った左利きの女の子の話に頷きながら薄く重なったミルクレープの枚数をフォークでなぞり数える。甘いものを食べたときの後悔に近い気持ちがゆっくりじっくりとのしかかってきてるのを感じつつも砂糖を二杯入れたロイヤルミルクティーで口をゆ…

遠くて近い

やっぱり現実味がない生活が気持ち悪くも心地よくて、毎日お酒を飲んでも飲まなくても曖昧に夜を明かして、これが二十歳のわたしの記憶になるなら誰よりも鮮明に覚えていたいと思える。蝉は全部死んで秋の虫が鳴いてて、もうひと月したらひとつ歳をとってま…

ハイボールの夜

0時すぎ、駅前のチェーンの居酒屋、まずいハイボールとしょっぱいポテサラ、やけに天井の高い店内はけっこう賑わってて、だけどなんでか会話はひとつも耳に入ってこない。2020年のことを想像してわたしはなんにも言葉が出てこなくなってた。4年経ったら25歳…

ほんのちいさなきっかけだとしても、わたしは大事に大事に水をやり屋根を与え愛をかけて立派なかなしみに育てあげてしまう。 些細なことほど気になるもので、ゆるやかだけど、確かに淡々と、着々と、積もっていくさらさらの砂たちは両手ですくい上げても指の…

二十歳の夏

東京は夜の7時。ラジオの向こうでは渋谷PARCOのおしまいを惜しんでて、わたしはくるくると変わる空の色を全部覚えていたくて、今もしも手を繋いでいたならぎゅっと力を込めていた。そんな夜だよ。 視線も声も仕草もなにも全てがラブレターで、人を好きってだ…

カレンダーを見ても今どこにいるのかパッとわからなくて、というか7月というところに驚いてしまって少し笑ってしまう。 7月中に宿題が終わったことなんか一度もないくせにそれができるってまだ信じてる。 夏なんてあっという間に終わっちゃうって言ってる間…

大きな夢を見た朝に

長くなりすぎた爪で返すLINEの返事は誤字だらけで、言いたいことはちっとも伝わらない。 友だちのつくったプレイリストでひとの気持ちに寄り添った気になってわたしは泣いたりする。泣いているのはわたし。そこに友だちの感情は1ミリも含まれてないのに。 季…

わたしたちはいま若い女で、みんな無条件にうつくしくてそれはつまり最強なわけです。黒々として艶やかな髪、柔らかい太もも、凛とした首すじ、うららかなうなじ、ハリのあるおっぱい、細くしなやかな指、すべすべのお腹、いま持っているものをひとつも手放…

誰かの夢の中で

わたしは毎日恐れながらも確実にとりかえしのつかないことを重ねていっているはずなのにどうやら考えが甘いようでして、いまいち振り切れません。ただただ現実味がなくなっていくだけで、わたしはわたしなのにわたしがわたしとしているときわたしは別のわた…

心にぽっかり穴があくとかではなく 心ごとごっそりとどこかへ行ってしまったような 今よりかかっているものたちのせいなのかおかげなのか 自分の足の存在を忘れて 立っているのか浮いているのか そもそもここにいるのかここがどこなのか 全てがふたしかで 曖…

虹の直径出してみて

煙を目に染み込ませて ふちきりいっぱいのしょっぱい水を こぼさないように家まで運ぶ (2016.2.8)起きたまんまで外の空気吸うと砂浜で海を見てるみたいな気持ちになる 船に乗ってるときよりもどこにでもいけそうないことがある どこまでいってもどこにもいけ…

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もっと現実味がなくなればいい天国とか地獄とか北極とか南極とかのことを考える時みたいにわたしを思い出せばいいいつだって浮き足だって霧みたくしてればいい手を伸ばしても決して触れないくらいがいい行きたいときに行きたいところへ行けばいい思い通りに…

なにを思い出しても昔のこと

最近は言葉になるより先に涙が落っこちてそこで終わってしまう。帰りの電車で泣くのももう慣れて乗り換えでわけがわからなくなったり、駅からの道の途中でタクシーを止めたりしない。-大人になることは平らになることのような気がしている。だんだん、薄々気…

ささやいていて

たぶん誰よりもなにもかもどうでもいいと思っていてきっと誰よりもなにもかも大切に思っていてじゅくじゅくの心を電車で連れまわすのはかわいそう泣きたい夜に会うには似合わない人と待ち合わせどれがデートでどれがデートじゃないとか

もっと不安にさせて

水槽を下から覗いたら水面に上から見た金魚が映ってた。-人混みでイヤホンを片方外す瞬間に息を飲むこと、ホテルのバスルームでひとりになったときのひんやりとした安心感、クラブ帰りの低い太陽に眼を細めたりするようなこと、ガラス越しに唇を近づけたり、…

最近

夢をよく見る。自分が自分なのに自分を見ている自分も確かに存在する感覚。夢の中だけだったそれをここ何ヶ月間か、いやもっとずっと昔からたまにあったのかもしれないけど、強く感じるようになった。当事者意識が低いのは自覚があるしそれとは少し違う。う…

2015年9月x日

しっちゃかめっちゃかな1日のことをこと細かに話せる近くて遠い人よ。全部嘘で、全部本当。-目が覚めたらまず隣に寝ている2人の白いクマおはようの挨拶をする。それから3時間くらいはベッドの上で天井をじっと見て過ごす。枕と足の向きを入れ替えてまたじっ…

65パーセント

65パーセントの痛み。それはつまり37度2分の熱。泣くほどじゃないけど無視できない。気づいたときには筒のような状態になってた。どんなに綺麗な夜も、どんなにつらい朝も、あるのかないのかわからない昼も、ちりひとつ残さずにわたしの中を通過していく。で…

まだ目を閉じないで

日に日に大きくなる霧を小さな穴から外に逃がす。きっかけもなく涙を流すことができる。振り返ったりはしないけど風の音にすら聞き耳を立てて足をとめる気がしてる。渋谷駅の向こう側には今までは知らなかった夜が大きな口を開けて待ってるみたい。なみなみ…

とびきり綺麗に塗った爪を一度真っさらにする

全ての理解も共感も憂さ晴らしにすらならなくて、靴の裏にあった文字も地面になっちゃったありとあらゆるものの隙間からものごとを覗くくせに増えすぎた視点の整理ができない・とびきり綺麗に塗った爪を一度真っさらにする・手づかみでたべものを口に運ぶ・…

真ん中から治ってく

なにを許してなにを許さないかの線がたまに自分でも見えなくなる他人との間で答え合わせをしながら進んでいくのは骨が折れるよ誰かの信じるものを信じられなくなった時、その誰かのことを信じ続けられるのかなそもそも答えを出すべきことなのか否かという感じ

誰も、何も、本当は良いと思ってないんでしょツイッターだインスタグラムだずらずらと言葉を並べて慣れ合って気持ち悪いそもそもそういう媚びは見えないところでやれよ一時の保身のために全く琴線に擦りもしないことを褒めちぎるのは自分の価値が下がるみん…

なにもかもを許して楽にして

いままでの夏と比べないでわたしのことを測ろうとしないで深夜にいっしょに花屋を探して泣き飽きるまで放っておいて気づかないふりをしていることに気づかないで約束を守りすぎないで地面の影の濃さを見つめないで指の先に色をつけないで朝になっても踊り続…

なんにも

ずっしりしっかり重たくじわじわと隙間を埋めて溢れ出すような湿った八月がほしい それは確かに息をしている 汗ばむ朝にも鼓動がある 目を閉じている間にものしかかるいつもいつもそうなんだね 良くない意味で なんにも変わってないみたい ふと地面に叩きつ…

庭のこと

ものごとのはじまりとおわりを合わせ持っていた水は砂に見えたし風は波みたいに、岩は草みたいに、空は土みたいで生き物は息を止めていたそれだけでは成り立たないことたちが別々の役割を持って共立している様には足しも引きもできずにただただ視線を置くこ…