連絡帳

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匂いの話

夏は終わったはずなのに入道雲の自己主張が激しくて まだ帰りたくない子みたいでかわいい、夏がかわいい もうすぐ秋がくる   秋が好きだよ  10月は誕生月だし  食べ物がおいしいし   夏から移り変わって静かになっていく感じとか  匂いも好き。

秋の匂いが好きと言うよりかは、次の季節がすぐそこまで来ている雰囲気が好き

今日、古そうな本屋の前を通った時にした匂いが、昔住んでた街の 本屋のとそっくりで足を止めた  
匂いの記憶ってすごく頻繁に引っかかるんだけど、いつの どこの なんの 匂いなのかがいつもわからないんだよね。


季節ごとの匂い(風とか 太陽とか 塩素の匂いなんかも)
天気ごとの匂い(雨上がりのアスファルトとか 降りはじめの埃っぽい雨とか)
植物の匂い(花とか 草とか 土手の匂いなんかも)
食品の匂い(食材とか 料理とか)
人工的な匂い(香水とか 芳香剤とか 洗剤とか)
そのもの特有の匂い(紙とか 錆びた金属とか ボンドの匂いとか)


匂いにはたぶん種類があって、それがいくつか組み合わさって記憶になってるんだと思うんだ。

わたしがよく思い出すのは  児童館のお祭りでもらった香り玉の匂い 駄菓子屋とかに売ってるやつ  と  雑誌特有の紙の匂い と秋頃の晴れた日の匂いとが混ざった匂い。

匂いを覚えておこうって思いながら生活してないから、こっちから匂いの記憶を掘り起こすことはできないんだけどふいに思い出して楽しくなったり切なくなったりするのっておもしろいと思う。

匂いに名前をつけて保存ができるような技術が開発されればいいなぁ〜。なんてね