誰かの夢の中で
わたしは毎日恐れながらも確実にとりかえしのつかないことを重ねていっているはずなのにどうやら考えが甘いようでして、いまいち振り切れません。
ただただ現実味がなくなっていくだけで、わたしはわたしなのにわたしがわたしとしているときわたしは別のわたしの頭の中にいて実際にいるわたしは一体誰なんだという状態です。
そもそも実際にわたしがいるという確証はなくてわたしは誰かの夢の中にいるんじゃないかなんてことを最近は考えています。春だし。
こころとからだとかいうわかりやすい説明では腑に落ちないところにいて、なにがいちばんしっくりくるかというとやはりうなぎの裏と表の話ですかね。
わりとどうにでもなれと思っているつもりではあるのですがいちばんはじめにも言ったようにどうにも歯切れが悪い。
ひどく強い破滅欲欲(と勝手に名づけたもの)からやっと抜け、正真正銘の破滅欲に成り上がったわけですがここで自分の意識が遠いんじゃあ意味がない。夢の中で破滅したって目が覚めたらなんにもないんだから。
むしろこんな毎日から目が覚めてくれたらいいななんて思ったりして、でも思ってないような気もします。
少しわかってきたのは、服を着たままお風呂に入るよりも好きなひととお風呂に入るほうがより現実味があるということです。まあ今この瞬間(家に帰る途中駅から歩きながら文字を打ち込んでいるいま)の考えであって、明日になったらかわっているかもしれない。
なんなら信号が変わって次の一歩を踏み出した瞬間にかわるかもしれない。