連絡帳

sssahiro@gmail.com

希望とか

舌に残る添加物の苦味と共に、花瓶に入れられたままドライフラワーになった花たちのことを考える。雨の日のバス停は傘の幅だけ列が伸びて、たまにしか出番のない長靴で少し強気になるけど座敷に通されるとなにかがマイナスになる。昨日まで青紫色をしていた大きな痣は目覚めてみると肌と同じ黄色になっていた。誰かの記憶に残るのが嫌で写真を嫌うあの子も、毎日のように自分の写真を撮り続けるあの子も、言ってしまえば同じ呪いに身を浸してる。間に入るなにかのおかげで/せいで好きになったり嫌いになったりするものはきっとそのなにかが好きだったり嫌いだったりするわけで、本物の好きと嫌いには理由もなにもない気がする。たぶんメールのはじめに「お疲れ様です。」なんて書くようになってから人とのコミュニケーションに疲れるようになってしまった。コーンの部分だけを残して途中で冷凍庫にしまっておいたソフトクリームを母親が食べきっていた。渋谷の東急ハンズって本当は何階建てなんだろうね。CMで夕陽を見る新垣結衣の頬の涙が本物だったとしたら、ほんのちょっとだけ明日の朝陽が明るくなると思うんだ。