連絡帳

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10年

年末にわたし宛に封筒が届いた。封筒には小学校でとてもお世話になった担任の先生の名前が書いてあって、もう5年くらい前から年賀状のやりとりも途絶えていたから嬉しくて懐かしかった。

中には「元5年1組のみなさんへ」からはじまる手紙ともうひとつ封筒が入っていて、もしかして…と思ったら予想通り10歳の頃に書いた10年後の自分への手紙だった。
「10年後、みんなが20歳になるときにこの手紙を送ります。」って帰りの会で先生が言ったことをまだ覚えているし、急に記憶だけが飛んで行って音楽室の壁の穴とか、給食室の前の変な匂いとか、校門の目の前の駄菓子屋のおばちゃんのエプロンの柄とかを思い出してぞわぞわした。
10年前のこと、わりとわたしは覚えてる。バケツで米を育てていたけど根が腐って枯れちゃったこと。収穫したお米を食べるはずがみんな枯れたから自宅から持ち寄った米を学校で炊いて食べたこと。組体操の5段タワーで上から2段目になって毎日校庭の芝生で練習したこと。運動会のお昼休みに家族でお弁当の大きなから揚げを食べたこと。配膳台に乗って廊下を走り回って怒られたこと。修学旅行で好きな子と同じストラップを買ったこと。放送室で給食を食べたこと。ロシアのピロシキについて調べて発表したこと。バレリーナになるつもりだったこと。
10歳の自分からの手紙になにが書いてあるかもわたしは覚えてる。週に4回くらいバレエスタジオに通っていて、ちょうどトゥシューズを履き始めた頃だと思う。14歳でバレエ留学をして、ちょうどその頃にはバレエがオリンピック競技になっているはずだからそれに出るんだって。

おとといのDOMMUNEでのDJの時に読んだ作文も実はこれが元。内容は全くフィクションだけど同じく10年後の自分について書いた作文。術ノ穴10周年っていうのもあったし。
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誰かにわかってほしくて書いたわけではないけど、ただ適当な作文を読みましたっていうのとは少し違うんだよ〜っていうことです。

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ちなみに10年前のわたしからの手紙はまだ読んでない。20歳の誕生日がきたら開ける予定。