連絡帳

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遠くて近い

やっぱり現実味がない生活が気持ち悪くも心地よくて、毎日お酒を飲んでも飲まなくても曖昧に夜を明かして、これが二十歳のわたしの記憶になるなら誰よりも鮮明に覚えていたいと思える。蝉は全部死んで秋の虫が鳴いてて、もうひと月したらひとつ歳をとってまたすぐに今年が終わる。前の年と比べてみても今がいちばんたのしいと思えるし、幸せかと聞かれたらそんなんは知ったこっちゃないけど、確実に今しかできないことたちを重ねていっているからなにひとつとして後悔することはない。なげやりになるわけでもなく、でもなにかにしがみついたりもしないし、誰かのなにかになったりならなかったりしてもわたしはわたしのいちばん大切なひと。いつもそれだけを忘れないで好きなように生きててね。