連絡帳

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二階から花束

どうにかしてしまいたい。

気持ちの追い付かない涙を、沈んでいく破れた太陽を、寄り添ってもビクともしない悲しみを。

ふとんの中で聞く雨の音は生温くて、読書灯の煌々としたのを想いながら熱でちかちかする目をぎゅっと閉じる。
悲しみの共有はより一層悲しさを募らせることになるってなんとなく知っていたけど、いっときの安心にそそのかされてつい人の悲しさに自分の悲しさを重ねてしまう。

遠い人から投げられる大きな岩よりも、近くにいる人から手渡しでもらう小さな棘の方がずっと痛くて、ちいさなたくさんの棘でしぼんでしまった心に、待ってましたとばかりに冷たい風が吹き込んできた。

そうやって泣きながら寝た次の日はどこか空が重たくてわたしも何ミリか地面に沈む。

いつまでこうやって泣くの。