連絡帳

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金曜日の朝にカーテンの隙間から部屋に入る陽射しは、金色の、それはそれは暖かい色をしている。暖かいのは色だけで、ふとんの外側がしんしんと冷えているのを知っている。二度も。おかあさんが、蜘蛛を踏んだ。きのうみたく度を超えた夜ふかしをした次の日だけ早く起きられるへんてこな身体で、少し優雅に伸びをした。日々の統一感のなさ。全てがズレている。淡々と綺麗に並んでいるからこそ、ズレをおもしろいと思えるのかもしれない。抜け感しかないな。生牡蠣をずらっと並べて一気にレモンを絞って飲みたい。気に入ったものはしばらく食べつづける。目覚ましのアラーム、8時57分の次は9時3分。朝ごはんはここ最近食べてない。目玉焼きにはお醤油だよね。床を通して下のリビングから聞こえてくるくぐもったテレビの音を全身で受けとる。NASAの人!部屋に飾った紫のスイートピー花言葉をこのあと調べるんだと思う。遠くの近くに雨の予報。