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11/21 読書大好きミスiD night

 

で、紹介した本をちゃんと紹介しなおします。

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1、ロッキンホースバレリーナ 大槻ケンヂ

 

これは端的に言うとバンギャとバンドマンの話です。

ロリータにヴィヴィアンのロッキンホースバレリーナを履いたキャラの強いバンギャと出会ったバンドマンがなぜか少しの間一緒にツアーをまわるみたいな話ですね。これを読んだのは中学生の頃で、正直内容であったり結末はきちんと覚えてないんですけど、なんというか刹那的で綺麗で超エモくて青春って感じ。

日々流れ行く時の中で重なる一瞬のことが描かれてる。人と人との関係性って、惑星みたいなものだと思っているので、それがすごくわかりやすく書かれてるかなと思います。結末マジで覚えてないんであとでもっかい読みます。

 

 

2、手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ) 穂村弘

 

穂村弘です。だいすきほむほむ。

穂村弘はエッセイも好きなんですけど、やっぱり歌人で、これがほんとに好きですね。

構成としてはまみっていうファンの女の子との歌でのやりとりなんですけど、穂村弘の短歌は短歌っぽさがない。とてもいい意味で。

俵万智が出た時もたぶんそうだったと思うんですけど)わたしちょうど産まれた年くらいかな)、そこからさらにくずれていってる。

「甘い甘いデニッシュパンを死ぬ朝も丘にのぼってたべるのでしょう」

とかすごくないですか?短歌って言われないとわからない。

ああ好きだなほむほむ。

 

 

3、家出のすすめ 寺山修司

 

これはあんまり言うことないです。

わたしの一番好きなフレーズは、

「結婚は売春の成れの果て」ってやつ。

結局のところそうなんですよね。

男の人は、自分が成功している時に結婚を考えるもの。

女の人は、自分がうまくいってないときに結婚を考えるもの。

共働きとか主夫とか言っても、女は男に養われてなんぼなんですよ。本能的にそういう風になってる。

ちなみにこれは余談ですが、わたしが両親と喧嘩した後は部屋の中で一番目につくところにこの本を置いて寝ます。

 

 

4、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹

 

これはもうみんな読んだことあるんじゃないかと思う。けど、ミスiDのみなさんは逆に持ってこないんじゃないかと思って逆に持って行きました。

この本でいちばん好きな登場人物は主人公なぎさのお兄ちゃんですね。

この本は読みやすいけどちゃんと心のどこかしらに引っかかる話で、まだ読んだことのない人がいたら読んだほうがいいと思います。

 

 

5、メロウ 田口賢司

 

これはあんまりポピュラーではないんですけど、ひとつだけ好きな本をあげてくださいと言われたらわたしは迷わずこれです。

馬鹿よ貴方はっていうお笑い芸人がいるんですけど、それに似た空気です。

おもしろくて感傷的で一見意味不明でちゃんと読んでも意味不明だけど最後まで読むとなんかちょっといい話かもウケるってなる本です。

虹色の装丁も変にポップでとても似合ってる。

 

 

6、へんてこもりにいこうよ たかどのほうこ

 

低学年向けの少しだけ文字の多い絵本です。

わたしの幼少期は絵本で構成されていて、中でもたかどのほうこさんの絵本がだいすき。

これはへんてこもりシリーズの第一話目で、子供たちがへんてこもりでしりとりをしていると実在しないへんないきものたちが出てくるという話です。

わたしのお気に入りのへんないきものは「うるりんぞ」です。

 

 

7、ぼっこちゃん 星新一

 

星新一大先生。

わたしのはじめての自発的な読書は星新一ショートショートです。

この中の「月の光」という話がだいすきで、イベントでは酔いの中朗読させていただきました。

「月の光」の感じはいい意味であんまり星新一っぽくないかなと思っていて、星新一っぽさの出ている話だと「ゆきとどいた生活」が好きですね。

 

 

 

イベントで紹介したのはここまでで、でも持って行きたかった本がまだあるのでそれもここに載せておきます。

 

 

8、ロリヰタ 嶽本野ばら

 

野ばらちゃん。これも中学生の頃に読んでいた本です。

この本のB面とでも言いましょうか。

「ハネ」という話が入っていて、それが嶽本野ばら作品の中でいちばんすきです。

いつものくどいくらいの服の描写であったり、性描写もなんだか綺麗に収まって無駄なものはなにもないけど、でもやっぱり嶽本野ばらだねっていういい塩梅のところをいってます。

 

 

9、鳥葬の山 夢枕獏

 

夢枕獏の短編集です。

「柔らかい家」という話が気持ち悪くてすき。

注文の多い料理店っぽい話かなぁ。ぞわぞわとした気味の悪さがなだらかにのぼっていくから怖いもの見たさで読み進めていっちゃう感じです。

「鳥葬の山」っていうタイトルにもなってる話がわりとドキュメンタリー寄りなので、この「柔らかい家」もその延長かなって思いながら読み始めるとなにやら様子がおかしくなっていって完全にファンタジーじゃん!ってなる。

 

 

 

以上9冊でした。

 

本ってひとりで読むものだし、人に紹介したりされたりするのって結構難易度高いのかなと思っていたけどいいイベントだった…

図書館に行って「まだ読んだことのない本がこんなにある!」ってクラクラきちゃう感じがだいすきで、イベントでもみんなが一冊一冊自分の言葉で紹介していくのを聞いてわたしはクラクラきちゃってました。

第二回あったらお客さんとしていきたいな。