連絡帳

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元号が変わったってきっとみんなすぐに慣れるし、身長があと2センチ高かった世界にも、瞳がコバルトブルーだった世界にもいけやしないし、いずれ人は死ぬ。

高速道路から見える山々が夜の東京のビル群に変わって安心してしまった。わたしはもうダメなのかもしれない。

 

最近たまに猫が死んだ時の気持ちを思い出す。ふわふわの温かい毛の塊だったものが、旅館でこっそり触ったキツネの剥製みたいにひんやりとかたくなっていた。いつもわたしの布団の上に陣取る時と同じまあるい寝相のまま。妹は泣いていたけど、わたしは特に泣かなかった。

 

強い光ほどくっきりとした影を落としてさ

 

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