連絡帳

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最初から2人で会って話していたらできなかったはずの会話っていうのはだいたいお店を移動する間のタクシーの車内や終電を待つ駅のホームで生まれるしそれはかなり大切なことです

 

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最近のわたしは二十歳前後にあった漠然とした自信、無敵感、当たり前に持ってきた自尊心というものを完全に手放してしまって、どこにいても誰と何をしていてもわざわざ自分の良いところを探していないと急にポツンと1人で冬の夜の海を目の前にしているような感覚に陥ってしまう

そうやって無理矢理ひねり出した自分の良いところなんてのは言い聞かせてるうちに自分の欠点でもあるような気になってきて結局のところプラマイゼロ!むしろマーイ!って感じ

てか冬の夜の海のことは本当は好きだし冬の夜の海のことを悪く言いたくないんだけど冬の夜の海のダメなところだけがわたしのキモい部分にダイレクトに効くってだけ 殴ってごめんね 本当はこんな風に言うつもりなかったんだよ わかってほしいな 冬の海の夜、ごめんね 好きだよ わたしのこと嫌いにならないで

最近なにかドラマチックなことがあっても全部酔っぱらってる時だからだいたい曖昧なんだけど、ドラマチックだったりロマンチックなことって基本的に曖昧であるべきだと思うのでオールオッケー

・飲みはじめてから35時間くらい経った時に出会った40代のデリヘル嬢に抱きつきながら歌ったカルアミルク 今までのわたしの歌で一番よかった 化粧もボロボロでクマも酷くてそれでもわたしの方が綺麗だった 

ゴールデン街で会ったかわいい男の人 勇気の出る言葉をくれたけどわたしが寝たふりしてる上でタクシーの行き先を変えた もはやそういうことに失望したりはしないけどいつになったら誠実に誰かを愛せるんだろ ごめんね

・いつまでたっても(たぶんそんなにたってないからなんだけど)もうしばらくわたしは若い女だから善意や好意と思って受け取ったものが下心だったっていうドッキリから逃げられないんよね はじめから下心できてよ 断るからさ

・下町のミックスバーで会ったちっちゃくてかわいい男の子(おなべちゃん)の下ネタがどうしても女の子が無理してそういう話題で盛り上げようとしてるとしか思えなくて楽しみきれなかった これはわたしの力不足 人をフラットに見ることが必要 他の人はどうでもいいけどわたしにとっては

 

 

傾いた茶器をずっと撫でる午前中や、花の写真を撮るところをただ眺めたりすること、ちまきの紐を解いてくれる人がいたり、両手いっぱいにお刺身を買う夕方の駅ビルなど、大事にしたいものが山ほどあるのになんだか余裕がなくて酔っ払うまでの耐えるような時間ばかり気になってしまう ひとりで部屋にいるときイライラしないイライラしないってぶつぶつ唱えたりしてる 会いたい人に会っても会いたいのはわたしだけなのではないかと思う 毎回会うたびにかわいいねって言ってくれる人がいるからそれだけが救い そんなぽっちの救いにしがみついてるのもやべーと思うけど今のわたしなんもないし寝てる猫なでてあなたになりたいと願ったりする 応援してくれる人が変に多いせいでわけがわからなくなっちゃってる なにを応援されてるのかわかんないしろくに自己紹介もできやしない 一緒にお風呂入りたいな 今度 言ってみようかな

恋とか

世の中の人たちは他人に興味を持ちすぎてるって思ってたけど、最近それもなんか違うってわかった 他人の定義は正直人それぞれで、家族やパートナー、友達を他人と言い切るのは少しチクっとするよね、でも今は文字通りの意味で捉えて話す

他人に興味を持ちすぎてるってわたしが感じていたのは、第二者第三者としての他人ではなくて、自分の中の他人像を目の前にいる人に求める人たちのことがたくさんいたから

アイドルのオタクに言えることがわかりやすい例だけど、誰しもが他人に対してそういう接し方をしてるんじゃないかと思う 自分の中で作り上げた他人の偶像と目の前にいるその人を照らし合わせて勝手に喜んだり失望したり報われないと思ったり、まだオタクの方がお金を払ってる分許せるけど近しい人にらしくないとかこうあるべきとか言われると知ったこっちゃねー!お前はお前の人生を頑張れよ勝手に登場人物にすんなアホ!って思っちゃうよね

 

あーゾワゾワしてきた

 

恋愛ってのが一番その気持ち悪さが目立つところだと思ってるんだけど、告白したりするのって完全に承認欲求だし、受け入れられたい、この人なら受け入れてくれるかもってこちらが思わせてしまってるってことだから実際には気持ち悪さの矛先はバキバキにこっち向いてるし、し、しんどーい 

とか言いつつわたしもすぐ人のこと好きになるしこないだもつい流れで好意を押しつけるやつやっちゃった 本当に申し訳ない

 

日常の中に愛とか恋とかチラチラしてるくらいがやっぱきもちいんよね

愛とか恋とかのことしか考えてない女子のことバカにしてるけどわたしだってそれだ だって趣味ないもん 趣味で恋してる

 

最近は恋人とかではなく、文字通りの意味では恋人だけど、恋だけの関係の人がいる

例えばお花をくれたり夜中に映画を見たりそういう関係で仕事中に思い出してふわふわするようなやつ

23歳になっちゃって、結婚とか同棲とかそういうことばっか聞くけどわたしはずーっと間接キスでドキドキしたい 手を繋いで赤くなりたい チューなんかした日には枕に顔を埋めたい

みんな大人になってもそんなんでいてよ 恋に慣れないでて

 

何の話ししてんの???

 

 

 

シネと思うことが増えたからかブス終電前までホーミータイ (2018.10.24)

風で飛んできたちっちゃい砂利みたいなんが心の壁にこびりついて真珠みたく育ってる。

泣いたりするのは確実に違うし、ただただ毎日に足をとられてゆるやかに沼に沈んでってる。足掻く体力もないから足元を見ながらため息ついて酒舐めてるみたいな感じ。

 

死ぬまでずーっと絶え間なく「大丈夫だよ」って頭の上で言い続けてくれる天使が欲しい。いくらで買えますか?

報われないことの方が多いってわかってるつもりだし、信じるものは救われるなんてのもちっとも信じちゃいないけど、やっぱり報われたいし信じていたかった。冬が長すぎる。雑な悪口に心を持ってかれちゃったりもする。終わったことに泣いたりもする。見えないところを想像してがっつり落ち込んだり、見たくなかったものが夢まで追いかけてきたりもする。強く生きることや人にやさしくすることを掲げてみても、強さややさしさの意味は煙みたいにどっかにいっちゃう。どうしようもないことが増えすぎちゃったみたい。どうしたらいいんだろ本当に。

新年、最後の一本をフィルターギリまで吸って深呼吸。息と煙の区別はつかないし、車の屋根も霜で真っ白。元旦は毎年気持ち悪い夢みたい。いつもの深夜よりもさらに深い夜がここにはあって、冷蔵庫では毛蟹が息を潜めて朝を待ってる。

他人に失望することの多い一年だった気がする。その高低差のおかげで人のやさしさにも気づけた気がする。何度も何度もろ過してどうにかやり過ごしたことたちを本当は鮮明に思い出せるけど、そんなことしても誰のためにもならないってわかってる。去年、前を向いて生きることはわたしにとって逃げだった。だけどどうしたって他人のことも自分のことも真正面から愛したいから今年もしっかり逃げ切ってやる。なににも勝てなくても絶対に負けたくないな。